今月のオススメ本♪職場の人間関係をより良くするために

こんにちは。

平成も、あと1週間ですね。

4月に入り、新生活を始め、人間関係などに

悪戦苦闘している人もいるのではないでしょうか。

 

人間関係がうまくいかない1つの要因として、

自分と相手の考え方が違うということがあると思います。

 

相手の考えが理解できないと、

「なんでそんなことを言うんだろう」

「なんでこうしてくれないんだろう」

という不満が出てきますよね。

 

そんな人へ、現状を打開するヒントになりそうな本を紹介します。

 

「天才を殺す凡人

 職場の人間関係で悩む、すべての人へ」

北野唯我 著

 

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引用元:Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4532322537/


 


なかなか過激なタイトルですよね。

本のタイトルにもあるように、

職場の人間関係で悩んでいる人向けに書かれた本です。

 

 

■人間関係で悩むのは、天才と秀才と凡人がお互いを理解し合えないから

 

この本によると、世の中には、

天才と秀才と凡人の人が混在しているといいます。

 

天才:独創的な考えや着眼点を持ち、人々が

   思いつかないプロセスで物事を進められる人

秀才:論理的に物事を考え、システムや数字、

   秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人

凡人:感情やその場の空気を敏感に読み、

   相手の反応を予測しながら動ける人

 

あなたは、自分自身をどこに当てはまると思いましたか?

僕は、自分自身のことをまさに凡人だなぁと思いました。

 

自分の周りの仕事のできる人を思い浮かべると、

天才や秀才が何人かいるのではないかなと思います。

 

本によると、世の中の大多数の人は

凡人とのことですが、この凡人が

少数の天才を殺しているというのです。

 

実は天才の人は、凡人の人に自分の考えていることを

理解してほしいと思っています。

しかし、凡人は天才の考えていることが

理解できないため、仲間外れにしてしまう。

 

理解しあえない理由として、

軸と評価の2つで起こるコミュニケーションの

断絶にあると書かれています。

 

軸 :その人が「価値」を判断する上で、

   前提となるもの。絶対的

評価:軸に基づいて「Good」や「Bad」を

   評価すること。相対的

 

3つの才能の軸

天才:創造性で評価される

秀才:再現性で評価される

凡人:共感性で評価される

 

それぞれの軸に優劣はありませんが、

圧倒的に多い凡人が結託して多数決で天才を追い詰め、

最後は秀才が論理やルール(法律)を使って

息の根を止めることが起こっているとのことです。

 

 

■天才を生かすのは、裏側でサポートする根回しおじさん

 

本には、天才を生かすには、

天才・秀才・凡人の間に入って

コミュニケーションの橋渡しをしてくれる

協力者が必要と書かれています。

 

協力者とは、3人のアンバサダー

(エリートスーパーマン最強の実行者、病める天才)

と共感の神と呼ばれる人です。

 

北野さんは、それぞれ以下のように定義づけています。

 

エリートスーパーマン

 高い「創造性」と「論理性」を持つが、

 「共感性」はほとんどない。

 とにかく仕事ができる。

 一代で大会社を作り上げる社長や、

 投資銀行にいるような人がわかりやすい。

 

最強の実行者

 論理性」と「共感性」をあわせ持ち、

 一番多くの人の心を動かせる。

 とにかく要領がよく、モテる。

 会社のエースタイプ。

 

病める天才

 高い「創造性」と「共感性」をもち、

 爆発的なヒットを生み出す。

 ただ、「再現性」がないためムラが激しく、

 病みやすい。一発屋のクリエイタータイプ。

 

共感の神

 凡人のなかでも突き抜けて「共感性」が高く、

 天才に対する秀才の感情を感じ取ったり、

 実際に天才と出会い共感していくことで

 「天才」の存在に気づいたりする。

 共感性が高すぎるがゆえに天才の感情すら

 理解できるため、天才を心理的な面で支えることができる。

 

 

大企業のほとんどは、根回しが極めて重要です。

天才は創造性はありますが、再現性や共感性が

低いため、裏側でサポートする人物、

つまり共感性の神である「根回しおじさん」が必要となります。

 

天才によって産み出されたものは

「エリートスーパーマン」に「再現性」を

もたらされることで説明可能な形に変換されます。

そして「最強の実行者」を通じて凡人に

「共感」されていきます。

 

3人のアンバサダーと共感の神により、

天才は生かされると書かれています。

 

 

■誰の中にも凡人と秀才と天才がいる⁉︎

 

北野さんはある対談の中でも、この本を書いた目的は

3つの才能を自覚することだとおっしゃっています。

 

「凡人」の中にも「天才」や「秀才」がいるということですね。

 

そして、自分にも天才と同じ要素があるとわかって、

考え方や気持ちを想像できるようになったら、

きっと「天才」の人の気持ちを理解してあげることが

できるとおっしゃっています。

 

僕は、よく周りの人からも普通と言われるぐらいで、

凡人であることを自覚しています。

また、元々人とのコミュニケーションが

苦手だったため、機械設計という道を選びました。

 

経営の道を歩み始めて、コミュニケーションを学び、

相手のことを理解するために共感が必要であることを

教えていただきました。

その結果、最高の仕事仲間に囲まれて、

毎日充実した生活を送ることができています。

 

相手のことをより理解できるようになりたい、

もっと人間関係をよくしたいと思っている方に

オススメな一冊です。

 


≪本日の格言≫

共感は全世界の人間を親族にする。

ウィリアム・シェイクスピア